2020/02/12 14:28

高校生のD子さんは大変な恥ずかしがりやでした。仲の良い友人とならば自然に振る舞えるのですが、あまり話したことのないクラスメートや、先生との対話になると急に緊張して体がこわばり、話せなくなるのです。授業中に指名されると心臓が爆発するのではないかと思われるくらい動悸が激しくなり、何が何だか分からなくなってしまうのです。

教壇に上がって説明するとかいうことになると、もうこれは死ぬほどの苦痛です。

落ち着かなければならない!と心の中で繰り返せば繰り返すだけ余計に緊張と不安、恐怖を増幅してしまうのです。

事例 1のC子さん、D子さんの場合も、心にとらわれができて、自分を良く見せたい、素敵な人だと思われたいという考えが普通の人より強いのです。これは自己保存という執着です。対人恐怖だけでなく、あらゆる不安や恐怖を屈伏するにはこの執着を除かなければなりません。そうすれば全ての問題は解決します。執着というのはとらわれということです。

★タキオンの奇蹟より抜粋